1. 2024/09/09(月) 11:39:30
運動会の縮小に、反対の意見も多くあった。小・中・高生の母・Bさん(40代)は、にぎやかな運動会に戻してほしいと願う。「足の早いい子にとっては、1位になって尊敬される徒競走やリレーがなくなり、つまらない。それに上の子は、コロナ禍前に応援団に参加して楽しそうだった。順位づけや応援合戦を復活させないのであれば、運動会を縮小しないエリアに引っ越したい」と、真剣だ。
都内公立小5年生の母・Cさん(30代)も、縮小された運動会に寂しさを感じている。
「娘が小学校1、2年生のときはコロナの影響で運動会が中止に。小3のときに初めて運動会を経験しました。コロナ禍以前、娘の学校ではお弁当を持参して一日がかりで運動会を行なっていたみたいですが、コロナ禍以降は半日開催になりました。
娘の学校は児童数が多くないので、半日で全学年一斉に行います。種目は徒競走、リレー、ダンス、組体操の4つだけです。お弁当も作らなくてもいいから楽ですけど、『私たちが子どもの頃の運動会に比べて活気がなくなったなぁ』となんだか寂しい気持ちになります。やっぱり、いろいろな競技を通して娘の成長を見たいじゃないですか」
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秋の運動会シーズンが始まる。年々深刻化する暑さの影響で、一学期ではなく秋の開催に変更する学校も増えた。コロナ禍前のように「全学年で一日がかり」の運動会に戻す学校がある一方、多くの学校で運動会の縮小が進む。「モンスターペアレントが、徒競走の順位づけにクレームしたから?」などという説も聞くが、実際は、どんな事情があるのだろうか。前編では、保護者の本音を取材した。