1. 2022/12/15(木) 11:37:20
「発達障害は、外からはわからないので、『○○さん普通じゃないですか』と言われてしまう。外で働ける状態にもっていくまで、薬なども飲んで必死に体調を整えているんですが、働いている姿だけ見て『他の人とどう違うの』とか『配慮する必要がないんじゃないか』『甘やかしでは』と言われてしまう」(略)離職による人の出入りが激しい職場だったため「環境の変化で疲弊してしまう」と上司に相談したときには「みんなも○○さんがいなくなってつらいんだよ、それを乗り越えて頑張っているのにあなただけ弱音を吐くなんて」と言われたこともある。
(中略)
この女性は、こうした合理的配慮を受けられず、雇い止めされたことを不服として、IT企業を相手取り、地位確認や損害賠償を求めて昨年7月に東京地裁に提訴している。なお、編集部が同社に取材を申し込んだところ、「係争中の案件のためコメントは控える」旨の回答があった。
女性は、「合理的配慮」についての認識に、障害者と健常者の間でギャップがある、と指摘し、社会の問題として広く知ってほしいと望んでいる。
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都内在住の女性は36歳の時に、発達障害のADHD(注意欠如・多動性障害)とASD(自閉症スペクトラム障害)の併発と診断された。診断後、就労移行支援サービスなどを利用する中で、特性を理解してもらえる職場のほうが働きやすいのではと考え、障害者雇用での仕事を探し始めた。入社が決まったのはダイバーシティーをうたう大手IT企業。発達障害者の入社の前例があったことも安心を覚えたという。