1. 2019/09/30(月) 17:00:28
たとえば、おにぎり。「素手でにぎらなければ価値がない」とした女性誌の記事が昨年、世間を賑わせました。「昔からおにぎりは手で握るものだった。手の常在菌が付くから発酵食品となり意味がある」という記事に対して、「おにぎりによる黄色ブドウ球菌食中毒を知らないのか!?」という指摘がSNSで相次ぎました。
食品業界で有名な話があります。「私が家でパンを焼くと、すぐにカビが生えるのに、ヤマザキのパンはカビが生えない。食品添加物まみれに決まっている」と主張した女性に対して、「手作りパンにカビが生えるのは、あなたの台所が汚いからです」と鈴鹿医療科学大の長村洋一教授が一喝した、というエピソードです。
家庭の台所では、カビの胞子は飛び放題。シンクや調理台には確実に細菌がいます。この女性の台所が汚いのではなく、どの家庭の台所もどんなに掃除していても、清潔とは言いがたいのです。
確かに、手作りだからって絶対安全というわけではないですよね…
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「できあいの食品は食品添加物まみれ。だから子供には手作りの料理を食べさせたい」。そんな迷信が母親たちを苦しめている。科学ジャーナリストの松永和紀氏は、「ゆがんだ報道によって食品添加物が過剰に不安視されている。添加物よりも手料理による食中毒のほうがよっぽど危険だ」という――。