1. 2017/04/17(月) 08:34:45
現在小学生の息子を持つ小杉さんが、同世代のファミリー層が多い新興住宅地にマイホームを構えたのは、息子が2歳のころ。これから通う幼稚園や小学校へ近いことに加え、徒歩圏に3つの公園があることも決め手になったという。
■公園①
・(ひとりの母親から)「お家はどこ?」との質問が。「その公園は2つある小学校の学区の境にあるらしく、どちらの小学校に上がるのかを知りたかったようです。同じ小学校になることがわかったところで、初めて自己紹介をされました」
・そこで母親たちから”公園のルール”を説明されたという。「あっちはほかの小学校へ上がるグループだから関わらない方がいいとか、そこのグループは上の学年だから遊具を譲るとか、入る小学校や学年ですみわけされていたんです。子ども同士は関係なく遊んでいても、親が呼び寄せたりして関わらせないようにしていました」
■公園②
・次に訪れた公園では、誰一人として声をかけてこなかった。とはいえ、周囲は数人ずつグループになって遊んでおり、常に視線を感じていたという。
「目が合ったり、遊具で一緒になったりしたときに笑顔で挨拶をしても、目を逸らしながら軽く頭を下げる程度。仲間内では楽しそうな話し声や笑い声が上がっていたので、部外者扱いされている空気をいやでも感じました」
■公園③
・子だくさんの母親がボスとして君臨しており、小杉さんは新参者として洗礼を受けることに。
「子育てアドバイスのような話を延々とされた挙句、息子とのやりとりを見て『その対応じゃ自発性のない子になるわよ。そういうときは……』などいちいち口出ししてくるんです。ほかのママたちは新たなターゲットが来てホッとしたような感じで、憐れみの目を向けられました」
出典:iwiz-cmspf.c.yimg.jp
外に出てもし遭遇してしまったら……と思うと、散歩にすら出られなかったという小杉さん。小学校に上がった今も、最初の公園で知り合ったママたちと顔を合わせるたびに気まずさを感じているそうだ。
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4月になって暖かい日が増え、幼い我が子を公園へ連れ出す親も増える季節。緑の少ない都会では子どもが遊べる場も限られている中、母親同士の関係性に煩わしさを感じ、公園を渡り歩く「公園難民」に陥る母親も少なくないという。「子どもを外でのびのびと遊ばせたい」との思いを抱えながらも、「もう行ける公園がない」と家に引きこもってしまうケースもあるという深刻な公園難民問題について、経験者の小杉奈緒美さん(仮名・30代)に話を聞いた。