1. 2024/04/19(金) 10:26:35
宮口:境界知能の子は一見普通に見えます。自分で身の回りのことはできる、友達と遊べる、勉強もまったくできないわけではない、だからこそ気づかれにくいのです。けれども成長するにしたがって次第に勉強や人間関係でさまざまな支障が出てきます。発達がゆっくりのため年齢相応のラインに追いつけなくなるんですね。4年生のクラスに2年生がいるイメージでしょうか。
(中略)
高濱:親側もよかれと思って言ってしまうんです。「多様性」や「個性」を重んじようと「勉強なんてできなくても、あなたにはあなたの良さがあるから」とか言ってしまいがち。
宮口:一見配慮ある声かけにみえて、境界知能の子にとっては親の要らぬおせっかいかもしれません。本当はみんなと同じになりたい、勉強ができるようになりたいと思っている子がほとんどです。子どもがどう思っているかがとても大切で、大人の独りよがりな解釈はよくないでしょう。一番危険なのは「様子を見ましょう」だと思います。問題を先送りしてしまうことにもなりかねません。
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「発達障害」とは違う、一般的に気づかれにくい「境界知能」の子どもたちのために、認知機能強化トレーニング「コグトレ」を考案、大きな成果をあげている児童精神科医で医学博士の宮口幸治先生。境界知能の子は「勉強もまったくできないわけではないからこそ、気づかれにくい」と、宮口先生は指摘します。花まる学習会代表の高濱正伸先生との対談を、子育て情報誌「AERA with Kids 2023年冬号」(朝日新聞出版)からお届けします。