1. 2024/02/10(土) 21:48:12
HISAKO ママは完璧じゃなくていいんです。子どもたちも、完璧にしようとしているママに育てられているとしんどくなる。「このママに応えなくては」とか、「ママみたいに自分はできてない……」と思ってしまうんです。ママも、見返りを求めているつもりはないんだけど、「これだけやってあげてるよね?」って、してあげてるのに感が出てしまう。
ママさんたち、よく「パパにやってあげてる感をだされるとムカつく」って、「それ出さへんかったらかっこいいのに」って言いますけど、それと同じで。出しているつもりはなくても、子どもからみたら「ママがこんなにやってあげてるやんか、応えろよ」っていうプレッシャーがかかっている。すると「がんばるのはママ自身の満足のためにやっていることで、ぼくのことは何も想ってないよね」「誰もわかってくれない」みたいになっちゃったりね。
そんなことも、この15年くらいの子育てでよく分かるようになって。だから子どもに自己肯定感をあげてもらうために、自分のダメなところも語って、それを笑い話にしていくことにしました。そうすると、「こんなママでも一生懸命やってるから、ぼくもこれでええやん」と。「ダメなところばかりじゃなくて、こんな素敵なところもあるんやから、それはそれでええ」って。そうやって力が抜けて、失敗してもまたチャレンジしてみようって、なるかなって。それに気づいて実践できるようになったから、下の子どもたちはあきらかに上の5人とはちがって、自己肯定感が高いです。
HISAKO ママ自身が自己肯定感をあげるためにどうしたらいいかというと、答えは簡単なんですよ。「とにかく、待て」です。私は子育て歴15年目で40歳でそこに行き着いた。同じようにあと10年、15年子育てをやってみ。そうなるから。そのために何かするんじゃなくて、その時期がくるのを待って、ということです。がんばったところで、そんなんできへん! あきらめろーって 笑
――HISAKOさん自身も、自然とそうなったのですね。
HISAKO そうです、子どもってすごい洞察力や観察力があって。特に女の子は。うちの女の子たちは直球を投げてきますね。「ママは自分がかわいいんやろ?」「自分が満足するために子どもにこれをさせようとしてるんや」「ママが自分のペースで動きたいのに、それが崩されることにイライラしてるんやろ?」って。イタイけど、本当その通りですね。例えば、子どもがおしっこを漏らしたときって、漏らしたことに怒っているんじゃなくて、漏らされたことによって予定がくるったことにイライラしているんですよ。子どもが夜ぐずったら、子どもがぐずっていることではなくて、自分が眠れないことにイライラしている。結局全部、自分中心やったんやなって気がつきました。
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YouTube『【12人産んだ】助産師HISAKOの子育てチャンネル』は登録者数53万人にのぼり、軽快な語り口が人気なHISKAKOさん。