1. 2023/12/03(日) 15:10:53
日本発達障害連盟理事の斎藤利之氏は「なぜ触るのかはまず1つポイントになると思う。逆にそこがわかれば、対処方法が考えられるからだ。性に関しては、知的障害を持っていてもいなくても、第二次性徴、男性は喉仏が出て声が変わったり、女性は胸が大きくなったりするタイミングで、しっかりと性教育をしていくことはとても重要だ」と説明。
一方、教育の難しさについて、「特別支援学校の先生は大変頑張っているが、どういう教え方をするかは非常に悩まれている。ただ、本人が加害者になってしまう可能性があるので、“ルールを守ろうね”ということは言ったほうがいい。いきなり叱ったり注意するのではなく、“みんながいるところでは触らない。部屋で触ると約束したよね。それを守らなかったら駄目だよね”と言うのはありだと思う。そうしないと本人の気づきも遅れていくので、大事にしたい部分だ」と述べる。
また、情報が蓄積されていかない問題があるとも指摘。「熱心な先生から変わってしまうと教えないとか、一生懸命頑張っている所とそうでない所があったりする。イギリスなんかでは、ドラマのコーディネートをしていた方が学校を回り、知的障害の子には難しい距離感やパーソナルスペースの話を、“ここまで近づいちゃ駄目だよ”とドラマ仕立てでやったりする。情報が蓄積されていくので、困った時はそこに相談すればいいとなる。こうしたシステムが日本にもあれば、特にシングルで頑張っている親への対応が広がっていくと考えている」との見方を示した。
中には、息子が性犯罪を犯さないよう、母親が自らの体を差し出す例もあるという。「外でそういう気持ちになって加害者になってしまうのであれば、お母さんが自分の胸を触らせて、満足させてあげる。こうしたことはよくあると言っていいと思う」。
親の負担が大きく、相談先もない中で、矛先が家庭内暴力などに向かってしまわないか。斎藤氏は「それらはDV、ネグレクトとも言えるが、そう簡単に片付けられないところにこの問題の深さがある」とした上で、「今まで性教育に蓋をしてきた歴史があるので、なかなか打破していくのが難しい。こうした議論はされてこなかったので、今回の話がその一助になればと思う」と訴えた。
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先週SNSに投稿され議論が交わされている、ある性の問題。「自閉症の男児あるあるで、性欲が強くなって母親が性欲処理に頭を悩ます。『人前でやらず自分の部屋で処理する』と教える」(Xより、現在は削除)