1. 2023/11/04(土) 14:21:42
さらに「(かつては)耐えるのも介護。触らせてあげてちゃちゃっと(介護を)済ますのがいいのよというのもあった」とハラスメント対応の現実についても語った。(略)
古い考えだった当時に比べ、「今は随分変わっていると思う」と佐藤さんは話すが、依然難しい部分もあるという。
■「クリアできないゲームをひたすらやっている感覚」
認知症の患者の部屋を分ける、部屋に鍵をかけるなどの対応は可能なのか。向笠氏は「グループホームでフロアを分けることはあるが、徘徊防止のために鍵を閉めるとか、部屋に閉じ込めることは虐待行為にあたる。ただ、家族に許諾を得た上で鍵をかけることはある」と話す。
佐藤さんは「許諾・許可を得て鍵をかけることがOKになったのも最近のこと。私が働いていた時は、本当に“無理ゲー”というか、絶対にクリアできないゲームをひたすらやっている感じだった。夕方になると、みなさん家に帰りたい気持ちが強くなり出て行かれるが、スタッフが見に行くと施設が手薄になり、転倒事故が起きればと誰の責任だとなる。本当にどんな罰ゲームなのだろうと思っていた」と振り返る。(略)
佐藤さんは「管理者の時、20歳前後の若い女の子が胸を揉まれているのが許せないと思い、かなり断固とした態度をとっていた。ご家族を積極的に呼んだが、『お父さんに限って絶対ない』などと言うこともある。動画で撮るなど、状況をしっかり伝えられる現場を作って対応していたが、だからといって何かが解決した感じはなかった」と明かす。
さらに複雑な思いをした事例があるといい、「在宅の認知症の方だったが、買い物の帰りに痴漢行為をはたらいてしまった。警察に逮捕され、家族が家の中で軟禁状態のようにしたのだが、施設内で同じことをしている人には何のお咎めもない。私は真顔で『外に出て同じことができますか? 警察に言えばあなたは全てを失いますよ』と伝えるが、それを理解できる人とできない人の境目が完全にグラデーションになっている」と述べた。
向笠氏は「逮捕されると退去になるので、その部屋・ベッドは空いてしまう。また新しい方が入ってくれば良いが、1カ月部屋が空いてしまうようなことは経営的に避けたいと考える」とした。
出典:times-abema.ismcdn.jp
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