1. 2023/10/12(木) 10:27:50
空き家の管理には、庭の剪定や水道光熱費、火災保険のほか、管理のために現地を訪れる際の移動費用などのコストがかかります。そうした維持管理費用はトータルで年間20万円以上になる場合もあり、使わない実家は早めに売却してしまうべきといえます。実家が空き家になったときの片付けや段取りですが、親が実家に戻る可能性がある場合、片付けをするにしても、親が宿泊するだけの最低限度の荷物を残しておかなければなりません。
一方で、親が戻る予定がなく実家の売却を検討する場合は、そのための作業を適宜、業者に依頼したほうがよいでしょう。必要なものだけは自分で持ち出し、それ以外の荷物や家財道具などはすべては業者に処分してもらったほうが、作業はスムーズに進みます。
(中略)
これまでの制度では、空き家状態になっていても「住宅」として固定資産税が減額されるため、放置されるケースが多かったですが、今後は「管理不全空き家」に指定され、改善されない場合は固定資産税、都市計画税の減額の措置を解除されてしまいます。
居住目的のない空き家はこの20年で1.9倍、今後も増加して2030年には470万戸になると分析されています。空き家は時間が経つほど、売れにくく、問題も複雑になります。
実家が空き家になったら長期間そのままにせず、売却・賃貸できる段階で動き出すことが重要です。
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今回の相談者・岡田次郎さん(仮名)の実家は、父が亡くなり、母が施設に入居した後、「空き家」になっています。実家を「空き家」のままにしておくことには、どんなデメリットがあるのでしょうか。本稿では、株式会社JKASの「空地空家で困ったときのあなたの街の相談窓口」代表を務める森下政人氏が、「空き家」にかかるコストについて解説します。