1. 2023/10/04(水) 18:36:18
■B子さんの「子どもに心配をかけたくない」が裏目に
老人ホームへ通うことにも慣れたAさんのもとに、娘から「今年の年末年始は久々に孫を連れて帰るよ」と電話がありました。そこで、どうせ帰ってくるなら伝えておこうとB子さんの話をしたところ、「なんで相談してくれなかったの!」と電話口でもわかるほど激怒されました。
Aさんが「黙っていて悪かった。心配させたくなかったから」となだめても、娘の怒りは一向に収まりません。しかも、娘が聞いてくるのは母親の容態ではなく、有料老人ホームにかかった費用や月々の支出、資産状況のことばかりでした。Aさんは「娘は俺たちの遺産にしか興味がないのか……」とひどく傷つき、電話を切ったそうです。
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娘いわく、母B子さんの状態ももちろん心配でしたが、正直「当てが外れた」というショックが大きかったため、ついきつい口調でAさんに怒鳴ってしまったそうです。涙ながらに謝る娘をみたAさんは、思わず「少し前まであんなに幸せだったのに。なんでこんなことに……」と、力なくつぶやきました。
■「親のお金」を頼る前に…44歳の娘ができたこと
最後に娘さんについては、まず大前提として、親の財産はあてにせず資産形成は自分の家庭単位でしっかりと取り組むべきでした。
そこでもし可能であれば、両親が元気なうちに今後の生活や相続について話しておきましょう。
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Aさんが70歳になって以降、海外旅行などの大きな支出は落ち着いたものの、Aさんの退職時に4,500万円ほどあった貯金は、13年で2,500万円まで減少しています。 そんなある日、B子さんがいつものように洗濯物を干そうとしていたとき、家の階段を踏み外し、転倒してしまいました。命に別状はなかったものの、Bさんはこの転倒がきっかけで歩行困難となりました。これにより、夫婦の生活は変化を余儀なくされます。