1. 2023/08/18(金) 18:32:48
坂本 そうですね。お手伝いを頼むときに報酬制にするのもいいですが、お金を渡すときには「やってくれてすごく助かる」という感謝の気持ちもセットで伝えるともっといいと思います。
私はよく家で原稿を書く仕事をしていたので、30分かかる家事を子どもに手伝ってほしいときには「30分家事をしなければ、そのぶん仕事が進んでお金を稼げる。その稼ぎから支払うから、手伝って!」とよく頼んでいました。そしてやってもらったら本当に助かりましたから、「助かった、ありがとう」と伝えていました。
坂本 お手伝いを報酬制にすることで、子どもに二つのことを教えられると考えています。一つは、労働には対価があるということ。もう一つは、家事労働は無償ではないということです。親は家族のために無償で家事をしているけれど、家事を外注したら当然費用が発生するわけです。
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家事を外注すればお金がかかるとわかっていると、お金を支払わないのに家事をしてもらえることの価値もわかるし、そこに思いやりの気持ちがあることが想像がつくようになったんだと思います。だから、家庭でお金の教育をしっかりすれば、お金に換算できないものの価値もわかるようになるんじゃないかなと思います。
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8歳と5歳の2人の男の子を育てる俳優の加藤貴子さんが、今の時代のお金の教育について、ファイナンシャルプランナーの坂本綾子先生に聞きました。…加藤 子どもにお金の価値を伝えたいために「お母さんは働いてお金をもらっているんだよ」という話を日ごろからしているんですが、先日、長男にお手伝いをお願いしたときに「手伝ったらいくらくれるの?」と言われてしまいました。思いやりで手伝うのか、労働の対価のために動くのか、どうやって教えるかのバランスが難しいと感じました。