1. 2023/06/22(木) 14:52:06
――夜驚症が出た場合、保護者は子どもにどう接したらよいでしょうか。
子ども自身は夜驚症を起こしたとしても、 翌朝覚えてないことがほとんどです。だから夜中に症状が出ても特に言及せず、おおらかに接してあげてください。
夜驚症は未成熟な睡眠で現れることを説明しましたが、その際に「危険因子」、つまり睡眠をさらに不安定にするものがあると、症状が現れやすくなることもあります。例えば旅行先など慣れていない就寝環境や、風邪などによる発熱、日々蓄積されたストレスなどです。保護者が「昨日あんなに泣いてたのに大丈夫? なんで覚えていないの?」としつこく確認すると、子どもの不安を不必要に高めてしまう原因にもなりえます。
夜驚症の症状が現れたからといって、子どもに症状を意識させたり、周囲に気遣いを求めたり、心配しすぎる必要はありません。それがかえって子どものストレスを増やすことにつながりかねないからです。
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すやすや寝ている子どもが突然泣き出したり、おびえたり、悲鳴を上げてパニック状態になったりする「夜驚症(やきょうしょう)」。特に小学3~4年生の子どもを持つ保護者の間でよく検索されていることがわかっています(ヤフー・データソリューションによる「小学3~6年生保護者の子育て関連悩みキーワード」調べ)。睡眠障害を研究する医師・栗山健一さんに、夜驚症のメカニズムと保護者が注意すべきポイントを聞きました。