1. 2022/07/11(月) 10:49:19
たとえば、カマキリのオスは交尾した後でメスに食べられてしまいますが、この際にオスが激しく抵抗しない理由について、「カマキリには痛覚がないからだ」と説明されるケースがあります。しかし研究チームは、カマキリのオスが抵抗しないのは痛みを感じないからではなく、「交尾の後に産生された神経ペプチドにより痛みが抑制されているから」ではないかと主張しています。
研究チームは、「これは昆虫が特定の状況下で他の行動ニーズを優先し、侵害受容による行動を減らすことができると示している可能性が高いです」とコメント。これは昆虫の脳において脳が痛みを制御していることを示しており、昆虫が痛みを感じている証拠になるとのことです。
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「人間以外の動物も痛みを感じるのか?」という疑問は動物実験や家畜などさまざまな倫理的問題にも関わっており、近年では「魚も痛みを感じている」「タコには痛覚がある」といった研究結果が発表されています。新たに科学誌の英国王立協会紀要Bに掲載された論文では、「昆虫が痛みを感じている可能性がある」と報告されています。