1. 2022/06/25(土) 12:04:08
紫色の髪の毛を右肩に流した女性の絵画と写真。絵画の方は目が蝶で隠されているが、2つの作品の色調や構図はまったく同じである。
アマプラ人気番組『バチェロレッテ』出演画家に“トレパク”疑惑 本人は「トレーシングペーパーで写してバランスをとることがあります」《作品は数百万円で販売》 | 文春オンライン
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前者は画家の杉田陽平氏(38)の作品であり、後者は韓流アイドル「BLACK PINK」のメンバー・ROSEの写真集からスキャンされた写真だ。
「杉田さんの作画方法は他者の撮った写真などを素材にして無断でトレースする、いわゆる“トレパク”と言って良いような手法です。SNSなどで気に入った写真をピックアップして、他の写真と組み合わせる。その上にカーボン紙を敷いてトレースします。そして、写真を見ながら色を乗せていくんです。創作の過程で他の作品を参考にすることはありますが、杉田さんの場合は明らかにやりすぎだと感じました」
こう語るのは杉田氏のアトリエでアシスタントとして働いていたAさん。Aさんは文春オンラインの取材に対し、杉田氏の“トレパク疑惑”についてその詳細を明かした――。
■アシスタントが任された「素材探し」と「コラージュ」
「杉田さんから任された作業には『素材探し』と『コラージュ』がありました。『素材探し』は、杉田さんがネットで拾ってきた写真に組み合わせる素材を探し出す作業です。『コラージュ』は、杉田さんが拾ってきた写真と私が見つけてきた“素材”の配置を考えて作品の下地を作る作業のことです。
杉田さんからはネットで拾ってきた写真を見せられて、『これを「夢可愛い系」で素材探しして』とか『「耽美」な感じでコラージュして』といったように簡単なキーワードを伝えられる以外は、ほとんどその作業はこちらに丸投げされました。
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その後、トレースした作品に絵の具を乗せるときもキャンバスの近くにコピーした見本を貼っていました。ただ、そうした行為が後ろめたかったのか、『これ写っちゃまずいよね』とインスタに投稿する制作風景の動画を撮影する時はコピーしたものを外していました」
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自身の作品のトレース疑惑については「大きな作品を作る場合、A4サイズで元絵を作り、それを拡大コピーしてキャンバスにトレーシングペーパーで写してバランスをとることがあります」と回答したものの、そういった手法について「近年の制作過程において何だか(※原文ママ)のトレース作業をした上で著作権侵害にあたる作品は、ないと認識しております」と回答した。
前述の「BLACK PINK」の写真や雑誌の広告をトレースしているとされた作品の制作過程については、自身の創作性を主張した。
「当該の作品制作において元となる素材から特徴を変えて、新しい創作性を生み出しているものだと認識しています。現代美術のアプロプリエーションという手法で制作しています。代表的な作家として、リチャード・プリンス、アンディ・ウォーホル、ジェフ・クーンズらが挙げられる方法論で、文脈を変えて再提出をするという考え方です」
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