1. 2021/05/12(水) 00:55:14
今では、副菜をとらず、おにぎりやいなりずしなど炭水化物を重ねて食べる人も多い。また、うどんは糖尿病を悪化させるとされる塩分が高い。こうした事情もあり、県内の人口10万人当たりの糖尿病患者数は、2011年に308人で全国ワースト1位となった。
県は「うどん好きの県民性が一因」として、12年度から対策に乗り出した。当時、全国でも下位レベルだった野菜摂取量に着目。「『野菜食べん県』から『野菜も食べるうどん県』へ」のスローガンを掲げ、うどんと一緒に野菜を食べるよう呼びかけ始めた。
野菜の小鉢やサラダうどんなどをメニューに取り入れている店をまとめた「ヘルシーうどん店マップ」を作成。ヘルシー度を三つ星で評価し、掲載された約200店のうち4分の1ほどが三つ星店だ。
野菜以外の工夫をする店も。県内で12店舗を展開する「こだわり麺や」は13年以降、ダシに使う上白糖を、糖尿病の改善効果が期待できる希少糖に変更。小西啓介社長は「のどごしは変えられないので、ダシで少しでも改善できれば」と語る。
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讃岐うどんの本場・香川県は、全国でも糖尿病の患者が多い県だ。県民のうどん好きを背景に、炭水化物のとりすぎや野菜摂取の少なさなど複合的な要因が指摘される。県が野菜と一緒に食べることを勧めたり、製麺会社がヘルシーな商品を開発したりと、「県民病」の克服に向け、官民を挙げた取り組みが続く。