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409. 匿名 2016/09/21(水) 23:32:15
昨晩、街は久方の暴風雨で傘の風に押されながら、身体の殆どを濡らしつつ家路へついていた。
親や先生の期待に反目なく、自分が世の中のどの位置へすれば喜ばれるかを動力に勉学を勤しんだ。
その内実、わたしの能才は努力に釣合わず、なんとか外縁に縋り付くに留まっている。
ー 故郷の花はどうしているだろう ー
ふと、そんな感傷に似た想起に足をすくわれ、左右に飛び散る雨粒を見上げた時である。
カシャリと言う音がしてそちらを見やると、趣ある典麗な軒先に飾られた植栽の一鉢が、風の加減で割れ落ちていた。
無惨に濡れた花の一輪が物欲しそうに顔を向けていたのである。
わたしは壊れた鉢を片付け、そっと花を元の位置へ戻してみた。
どうだろう、整然と並んだ鉢に割れた背の低いその花は、まぎれもなくわたし自信であつた。
ー ああ、他と比べられる必要なんてもうない 自由に咲いて散りたい ー
割れた鉢を除し、大地のままのペチユニヤをそこへ残して、
わたしは今の生き方を変えることを決心した。
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