ガールズちゃんねる
  • 20. 匿名 2021/08/31(火) 22:56:16 

    >>1
    経済産業省の「経済産業政策の新機軸~新たな産業政策への挑戦~」の特徴のひとつは、税金について「財源」として捉えていない、という点です。

     日本の省庁の資料で、税金を財源として説明していないものは、初めてではないでしょうか。

     今更ですが、税金は財源ではありません。税金が財源というならば、
    「2020年の税額は21年3月15日(確定申告)を経なければ確定しないにも関わらず、20年の支出はなされている」
     ことの説明がつきません。スペンディングファースト(支出先)は、単なる現実です。
     日本政府は、証券(国庫短期証券、財務省証券など、複数のネーミングがあります)を日銀に元込み(実際には、紙は動いていないでしょうけど)、自分の日銀当座預金を「増やさせ」、支出をしています。

     ちなみに、地方自治体は我々と同じ「銀行預金」の世界の住人なので、税金は財源です。が、「日銀当座預金」の世界で生きる政府にとって、税金は財源ではありません。

     もっとも、財源ではないからといって、税金が不要というわけではありません。
     日本国内で日本円以外の通貨の流通を許さないという点で、税金はうってつけです(いわゆる「租税貨幣論」)。破綻論者、ハイパー脳連中が何を「ほざこう」とも、
    「日本政府は日本円以外では税金を受け取らない」
     これは、決定的です。何しろ、税金を支払わないと「逮捕」されるわけで、日本国内で日本円以外が流通することはありません。

     加えて、「格差是正」「環境保全」特定の産業の振興」など、税金には特定の目的、あるいは「使命(ミッション)」を実現する役割もあります。経産省の資料にも、ずばり、
    「財政の歳入面(税制)についても、格差の是正などミッション志向で、改革に取り組む必要。」
     と、あります。

     つまりは、「日本をこういう国にしたい」というビジョンがあり、それを実現する(ミッション)ために「税制を改革すべし」という話なのです。財源云々ではありません。

     例えば、「日本の格差を縮小する」というミッションがあったとき、
    「消費税廃止、法人税増税、所得税の累進性の強化、配当金の分離課税廃止」
     という税制改革が正しいことになります。

     そういう意味で、1989年(消費税導入)以降の日本は、「日本の格差を拡大する」というミッションを実現するべく、税制改革を続けてきたわけです。結果、国民の格差は拡大しました。

     税金の「ミッション性」が強烈であることは、平成以降の日本が証明しているのです。

     森永康平先生が、経産省の「新機軸」について寄稿されています。
    「格差の是正」へ舵 経産省の“画期的”提言が「コロナ禍で生まれた希望」といえるワケ(要約):「緊縮財政」路線からの転換点 - ITmedia ビジネスオンライン
    「格差の是正」へ舵 経産省の“画期的”提言が「コロナ禍で生まれた希望」といえるワケ(要約):「緊縮財政」路線からの転換点 - ITmedia ビジネスオンラインwww.itmedia.co.jp

    長引くコロナ禍によって多くの人が疲弊するなか、一筋の希望の光ともいえるような変化があったことを共有したい。経済産業省が「経済産業政策の新機軸」という資料を発表した。これまでは経産省といえば、グローバル化や構造改革を推進してきた印象を持つが、今回の...


     税制をミッション志向で改革する。
     そのためには、まずは「税金は財源ではない」という事実を、多くの政治家や国民が理解しなければならない。

     道は遠く、険しいですが、少なくとも経済産業省の官僚などは、確実に「税金は財源ではない」を理解している。

     皆様、難しいとは思いますが、是非とも周りの方々に、「税金は財源ではない」という事実を教えて差し上げてくださいませ。

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