ガールズちゃんねる
  • 420. 匿名 2020/09/01(火) 15:20:07 

    >>415
    当時の住職は、像の噂は聞いていたが、一度も見た事は無く、
    その日初めて像を見たらしいが、
    一目見て「これは危険なものだ」と感づいたらしい。
    像が何のために作られ、どうやってこの村へやってきたかは分からない。
    しかし、相当に危険な呪物である事は間違いが無く、
    このまま放置しておけば、村が全滅しかねないほど危険だったため、
    当時の住職は、すぐにお払いの祈祷を始めた。

    しかし、祈祷を始めてから数時間後。
    その住職は両目両耳から血を流して、
    恐怖に歪んだ表情のまま死んでいるのが本堂で発見された。
    死因は不明。
    ただし、像が何らかの形で関係しているのは間違いなかった。
    なぜなら、祈祷をする前には、腰の辺りまでしかなかった血管のような模様が、
    一気に首の辺りにまで達していたから。
    それを見た村人たちは、これはもう手に負えないと、
    像をどこかに捨てる計画を立てていたらしい。

    次に本山からやって来た住職が、
    「一度に御払いをするのは、恐らく危険すぎて無理だろう。
     お寺で災いが外に漏れぬよう保管をして、何代もかけてゆっくり穢れを浄化するしかない。
     捨てて解決できるようなものではない」
    と村人達を説得し、現在まで少しずつ祈祷で呪いを払いながら、
    お寺で厳重に保管されてきていた。

    長くなってしまったが、ここまでが和尚さんが俺達に話した、盗品に関する『いわく』の話。

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