ガールズちゃんねる
  • 182. 匿名 2020/08/31(月) 22:12:01 

    ゾッとする話
    タイトル:リカちゃん
    昔ある友人に聞いた話です。

    小学校6年生の女の子のAさんにはある大切な友達がいました。

    それは彼女が小さい頃に買って貰った着せ替え人形のリカちゃんです。

    多くの女の子がある程度の年齢になると人形遊びを止めていく中、Aさんは他の友達には内緒でお人形遊びを続けていました。

    いつかは止めた方がいいのかなと思いつつも、大好きなリカちゃんとお話するのが楽しくてずっと止められずにいたそうです。

    しかしある時、ついに止めるきっかけとなる出来事が起こりました。

    ふとした事でリカちゃんを思いっきり踏んづけて壊してしまったのです。

    今まで長い間強い衝撃にも耐えてきた人形でしたが、蓄積された傷は少しずつ人形の体を脆くしていました。

    リカちゃんは首と右足がポッキリと折れ、見るも無残な姿に変わり果ててしまいました。

    Aさんのお母さんは「これを機に人形遊びを卒業したら?」と彼女にそれとなく諭してきました。

    最初は諦めきれず、なんとか治そうと接着剤を塗りセロテープをぐるぐる巻いて固定したそうですが、あまりにも痛々しいその姿にAさんの気持ちは打ち砕かれてしまいました。

    結局その日を境にAさんは人形遊びを止める事を決意し、リカちゃん用のグッズも全て捨てる事となりました。

    廃棄用にお母さんが用意してくれたダンボールに人形用の服や小物等様々な物を入れ、最後にリカちゃんをそっと中に置きました。

    何度も「ごめんね」と謝ってからダンボールを閉じると、「こんなに大切にしてもらえてたんだから、きっと天国に行けるね」とお母さんが言ってくれました。

    その言葉に幾分か救われながら、Aさんはリカちゃんとのお別れを済ませたのでした。
    月日は流れ、Aさんは中学生になりました。

    人形遊びを卒業したAさんは友達を家に招く事も多くなり、今まで以上に楽しい日々を送っていました。

    ある日、Aさんが学校の帰りに家の近くにある公園を通り過ぎようとした時の事です。

    「Aちゃん」

    不意に公園の中から誰かの呼ぶ声が聞こえました。

    しかし立ち止まって公園の中を覗いてみても公園の中には誰もいません。

    空耳かと思い公園から視線を逸らすと

    「Aちゃん」

    また先程の声が聞こえてきました。

    (誰かが私を呼んでいる?)

    Aさんは声に誘われるままに公園の中へと入っていきました。

    中に入って改めて周りを見渡してみましたが、公園には人の影は全く見当たりません。

    (やっぱり私の勘違いだったのかな?)

    そう考えていた時、背後からまた声がしました。

    「Aちゃん、久しぶり」

    振り向くとそこにはジャングルジムがあり、その向こう側から少女がにこやかに笑っている姿が見えました。

    Aさんはその少女を見て、何処か見覚えがあるような気がしました。

    整った可愛らしい顔、栗色の長い髪、Aさんと同じ位の身長とそれにしては不釣り合いな派手な洋服。

    背の高さからして同い年位だとしたら、何処かで会った事のある子かもしれません。

    「ごめんなさい、思い出せないんだけど昔会った事ある?」

    そう伝えるとジャングルジムの向こう側で女の子はクスクスと笑い出しました。

    「いやね~、解らない?私よ、私。つい一年前までずっと一緒だったじゃない」

    彼女は冗談を言われたかのように笑っていましたが、Aさんは全く思い出せませんでした。

    「・・・・もしかして本当に忘れちゃったの?・・・・・・・・じゃあこれならどう?」

    少女は左手を腰に当て、右手を顔の辺りに持ってきて決めポーズのような仕草を見せました。

    「・・・・・・アッ!?」

    Aさんは驚きのあまり変な声を出してしまいました。

    それもそのはず。

    彼女のそのポーズ、そしてその姿はAさんがずっと大事にしていたリカちゃん人形の商品のパッケージ裏の姿と瓜二つだったからです。

    「えっ?そんなまさか・・・・」

    「そう、私リカよ。あなたとずっと一緒にいた」

    Aさんは思わず足が震えました。

    普通に考えたらまずありえない話です。

    ですが彼女の着ている洋服やその姿は、あの日ダンボールに入れた時の人形と全く同じだったのです。

    「で、でもどうして・・・・」

    (どうやって人形が人間の姿になって私の前に現れたの?)

    途中で声に出せなくなった言葉を、リカちゃんはまるで心を読んでいるかのように答えてくれました。

    「私ね、捨てられそうになった時に神様に沢山お願いしたの」

    「お願い?」

    「そう、『私を人間にして下さい

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