1. 2016/09/25(日) 21:32:02
■麻疹の抗体はなぜ消えた?
答えは「ワクチン接種後に病原体にさらされなくなったから」です。
抗体の強さを「抗体価」と呼びます。抗体価はある程度「敵」、すなわち麻疹や風疹のウイルスが体内に侵入してくることによって上昇するのです。
出典:pbs.twimg.com
敵がこなければ抗体価は次第に減少していき、ついに敵をやっつけることができないレベルにまで低下してしまいます。これが、ワクチンを接種していたのに麻疹・風疹に感染してしまう理由です(注)。現在は2回接種しても抗体がつかない場合もあると言われています。
麻疹・風疹etc.予防接種の効果は永遠じゃない?
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予防接種を過去に受けているから安心、というわけではありません。1度の接種で予防できるレベルの抗体ができない人や時間による抗体の低下も。
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麻疹感染の報道が増えて以降、もっとも多く寄せられた質問は「子供の頃にワクチンをうったのに何で抗体が消えるの?」というものです。そのカギは、国内の麻疹感染者が減ったことにあります。 麻疹も風疹も、従来は1度のワクチン接種が生涯有効とされていました。ところが、これが正しくないことが2007年の日本での流行で明らかになりました。このときに一度ワクチンを接種したのに抗体が形成されていない人が大勢いることが分かったのです。当時の谷口医院で20代のワクチン希望者の抗体を調べたところ、2〜3割の人にしか抗体がありませんでした。では、形成されているはずの抗体がなぜ消えているのでしょうか。