1. 2025/05/18(日) 00:26:40
それこそ昔を振り返ると、やっぱり父親が古舘伊知郎であることとか、いわゆる二世みたいな見方をされることにはかなりコンプレックスを感じていました。<中略>……そのコンプレックスを克服しようと思ってバンドを始めたのに、そのせいで余計にそういう目に遭うっていう。当時は、自分が東京出身であることとか、慶應の一貫校に通っていることとか、根こそぎ自分の経歴が嫌でした。
小さい世界での話で、世の中的にはそうじゃないけど、生まれた瞬間に「古舘伊知郎の息子だよね」っていうのがあった。「何者か」というのはもうあって、しかもそれは僕自身じゃない。携帯電話のストラップみたいな感じだったんですよ。街中とか学校でもそうなんです。「古舘の息子」というだけで、自分の能力のあるなしに関わらず、注目の対象になってしまう。それがスタートだったんです。
みんな、何者でもないところから自分のなりたいものになっていく。でも僕にはそもそもその「何者か」があって、それが自分の中でわけわからなくなっていったんです。だからちょっと変な感じなんですよね。
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父は「あの古舘伊知郎」 息子・佑太郎が語る“二世”としての苦悩「僕は携帯電話のストラップみたいな存在だった」 | 概要 | AERA DIGITAL(アエラデジタル)