1. 2024/12/10(火) 10:21:20
――秋田県は無暗にクマを殺しているわけではありません。むしろ、クマと共生しようとしていますし、これまでも共生してきたわけですよね。宇佐見:おっしゃるとおりで、クマの被害があるということは、それだけクマの個体数が守られているということでもあります。被害がないところは、そもそもクマがいないケースが多いわけですから。我々は個体との共生ではなく、ツキノワグマという種との共生が根本にあります。実際、秋田県はこれまでも種との共生をしてきました。ところが、批判する人たちは個体しか見ておらず、全体の生態系や縄張りなどを想像すらしていなくて、残念に思います。それに、クマ以外の野生動物とも共生できていると考えています。
(中略)
宇佐見:我々県民はクマが身近なので、クマは頭がいいと思っているし、一度学習したらまた同じ場所にやってくるとわかっているのです。だからやむを得ず、市街地に出たクマは駆除するしかない。抗議をしてくる人たちは、麻酔銃を撃って山奥に返せばいいとか、エサがないから来るんだろうと言います。いやいや、今年は山にエサが豊富なのに市街地に来ているんですから、そんな単純ではありませんよと。
+345
-2
昨年、秋田県の地域紙「秋田魁新報社」が選んだ「秋田10大ニュース」は、1位が「県内で記録的大雨」、そして2位には「クマ異常出没、人身被害多発」が入った。