1. 2024/11/19(火) 19:43:54
加藤篤: すべての人に備えてほしいことの1つ目は「携帯トイレ」です。これは家の便器にかぶせて使う袋式のトイレのことを指します。袋の中には凝固剤や吸収シートが入っているので、その中に排せつして、大小便を固めて安定化させ、袋の口を縛って、ごみの収集が再開されるまで、どこかに保管しておくというものです。
2つ目は「照明」です。窓がないトイレだと昼間でも真っ暗になります。両手が自由に使えるランタンタイプやヘッドライトのような明かりが便利です。3つ目は「トイレットペーパー」。
1ヶ月分ぐらいは備えておくことをおすすめします。
――加藤さんは海外の災害時のトイレ対策についても調査されているそうですね。
加藤篤: イタリアへ現地調査に行ったのですが、残念ながら日本よりもイタリアの方が進んでいました。日本は、避難所に災害用トイレを設置するとなったら仮設トイレを持っていくことで完了としがちですが、イタリアは水洗トイレを復旧させようとします。コンテナ型のトイレを設置し、できるだけ段差が生じないように地面に下ろします。そして、被災状況にあわせて洗浄水を準備したり、排水管を仮設工事したりして、いつもと同じ水洗トイレを応急的に作ろうとします。
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「日本の災害時のトイレ対策は遅れている」トイレ研究家が語るその理由 #災害に備える(Yahoo!ニュース オリジナル Voice)