1. 2024/10/28(月) 11:01:40
「学校行事に関わる子どもの病院代を払わずに、代金の立て替えを要求された」
「生徒同士の校外トラブルのことで、夜9時ごろから深夜1時ごろまで電話で怒鳴られた」
奈良県天理市が保護者対応への新しい取り組みを始めたきっかけの一つは、2023年秋に教員らに実施した保護者対応についてのアンケートだ。小中学校では「日常業務で保護者対応を負担に感じている」と答えた教職員が77・5%、「保護者から納得のいかない理不尽なクレームを受けたことがある」との回答も72・5%に上った。自由記述欄には、実際に受けた「理不尽なクレーム」が数多く綴られた。
(中略)
元小学校長のスタッフ島田裕司さん(68)は「まず聞いてほしい、という内容が多い。相談は愚痴でもいい」と語る。学校に相談するかためらうような、ささいなことも話してもらえるという。
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文部科学省によると、2022年度に精神疾患で休職した公立学校の教員は6539人と過去最多で、山田さんのように保護者対応で疲弊するケースも多い。そんな教職員の負担を減らそうと奈良県天理市は2024年4月、小中学校などの保護者対応を一元的に担う「子育て応援・相談センター」を設置した。学校外で、相談から支援まで全て対応する取り組みは全国的に珍しい。果たして教員の働き方改善の鍵になるか―。