1. 2024/09/25(水) 18:25:16
まずデコヴィックは、クラスメートで最も好きな人の名前を3人挙げてもらいました。また、嫌いな子どもの名前もこっそりと3人挙げてもらいました。
それらを集計して、子どものクラスでの人気度を調べました。次にデコヴィックは、各家庭を訪れて、子どもと親の共同でパズルをやってもらいました。このパズルは7つのピースを組み合わせて図形を作るものですが、子どもにとっては難しい作業なので、親も手伝ってよいことになっていました。ただし、親は子どもに声をかけることは許されていますが、自分で触ってはいけません。パズルを触れるのは、子どもだけです。
このとき、親が子どもに「そうじゃないって言ってるだろう!」と厳しい声をかけたり、険しい表情を見せたりしたときには、「厳しい親」としました。逆に、やさしい笑顔で微笑みかけたり、子どもを笑わせるようなことを言ったりする親を、「受容的な親」としました。その結果、厳しい親の子どもはクラスで人気がなく、受容的な親の子どもはクラスでの人気が高い、という結果が明らかにされたのです。
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オランダにあるナイメーヘン・ラドバウド大学のマジャ・デコヴィックは、112名の小学生と、その両親を対象にした研究をしています。