1. 2024/09/05(木) 18:42:24
■教員からの「反対」の声
「一昔前に比べて気温が格段に上がっていますから、この猛暑の中で学校に通わせることの危険性を指摘する声もあります。実際、すでに夏休みを10日ほど短縮していた広島県福山市は、子どもの健康を重視して元の日程に戻すことも検討しているとの報道がありました」
「教員にとって夏休みは、事務作業を済ませつつ、来期の授業の準備や教材の整備を行ったり、研修に参加して研鑽を積んだりする大切な期間でもあります。また、教員が有給休暇を自由にとれるのは、夏か冬の長期休みの間くらいしかないという実態もある。それだけ重要な期間が減ってしまうとあれば、ただでさえ問題視されている『教員志望者の減少』に、拍車がかかる可能性も否定はできません。現に、『夏休み短縮』に対して反対する教員らの声は高まっている印象を受けます」
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「…ひとり親家庭や困窮家庭を中心に、『夏休みを短くしてほしい』という声が高まっている傾向もあります。毎日昼食を用意する負担などに加え、金銭的な事情で旅行などに連れていけないことで、子どもが同級生との“格差”を感じるのではないかという悩みが生じているのです」 「たしかに『夏休みが減る』と聞くと残念に感じる子も多いかもしれません。一方で、毎日6コマという授業数が児童・生徒にとって負担になっているのもまた事実。大人だって、1日に5、6時間も授業や研修を受けるのは大変でしょう。そう考えると、教員、子ども、そして保護者という三者の負担を軽減する手段として、一定の意味はあると思います」