1. 2024/08/02(金) 16:11:51
■お金が出ていく家は冬に弱い
問題は、間取りは固定のものであり、季節によって変えられない点です。光熱費を節約したければ、夏と冬どちらの季節を優先して間取りを考えるべきでしょうか。
答えは冬です。月々の光熱費を比べると、一般的には夏より冬のほうがより多くの電気を使います。
また、日差しの取り込みには限界がありますが、逆に遮蔽することは容易です。
たとえばカーテンやブラインドで日射熱は4割カットできます。さらに効果が高いのは窓の外側に付けるアウターシェードです。バルコニーがある部屋ならヨシズを立てかけてもいい。日差しを窓の外側で遮蔽すれば、日射熱を8割減らすことができます。このように夏の日差しはコントロール可能なので、家の間取りは冬を想定して考えるべきです。
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つまり同じ大きさなら、平屋より2階建てで、できるだけ立方体に近いほうが弱い冷暖房でも室温をキープできることになります。
なお、表面積が増えると外壁材も多く必要になり、とくに平屋は屋根面や基礎面が増えるため、工事費が高い。平屋は光熱費などのランニングコストだけでなく、建てるときにも多くの費用がかさむと覚悟してください。
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メインで生活する部屋がどちらの方角にあるか、また部屋の窓がどちら向きかで、冷暖房の効きが変わります。 冬は、日差しが入りにくい北側がもっとも寒く、暖房を強力にかけるぶん光熱費がかさみます。逆に光熱費がもっとも少なくなるのは日差しが入る南側です。そう考えると、メインで生活する部屋は南に置いて、窓を大きく取るといい。 しかし、夏は逆です。日差しをよく取り込むと、部屋が暑くなりすぎて強い冷房が必要になります。とくに西向きの窓は最悪です。西日は午後の気温がもっとも上がる2~4時頃に差し込みます。部屋がサウナのように加熱され、冷房も効かずに光熱費がかさみます。