1. 2024/07/22(月) 12:34:53
■未就学児も習い事 「英語、プログラミング、ダンス、知育、読書、遊び方、食育…」
「最近は、親が育児を“外注化”するようになっています。親が自ら子どもを育てるのではなく、お金をかけて園やおけいこへ外部発注するのです。ここ数年、それがアプリに取って代わられることが目立ってきています」
関東にある園の先生は次のように話す。
「(略)でも、この時期の子どもに必要なのは親の愛情なんです。平日は子どもに触れる時間が限られているなら、せめて土日だけでも習い事なんかやらせずに、5分でも長く子どもと一緒にいてあげてほしい。絵本を読んで、走り回って、笑いながら『生きるのって楽しい』と思わせてほしい。2歳、3歳の子にやらせるのは、英語やプログラミングなんかじゃないんです」
■2歳児に英語の動画を2時間、知育アプリを3時間
関西の別の園の先生は言う。
「保護者の中には、日に2時間以上、2歳の子どもに英語の動画を見せているとか、知育関係のアプリを日に3時間も4時間も見せているという人がいます。習い事をやらせた上でこれなので、親子が直に接する機会はあるのだろうかと心配になります。まだ日本語もちゃんとしゃべれないのに、英語やクイズをやらせてどうするんだろうと思いますが」
今は、親がいろんな育児情報にアクセスして、はやりのものを子どもにやらせるのが「育児」になりつつあるそうだ。このアプリがいいらしいと聞けば、親はすぐにそれをわが子にやらせる。
出典:www.dailyshincho.com
関東の保育園の園長はこう話す。
「親が子どものためを思って適切にスマホを与えているのならいいのですが、親自体が依存症になっている場合もあります。食事中も、親と子どもがバラバラにスマホを見て食べているので会話がまったくない。これによって、固形物の食べ方を知らない子どもが出てきているのです」
園によっては3歳児にまでミキサーで砕いたドロドロの食事を与えなければならなくなっているという。
関西の保育園の先生の言葉だ。
「保護者から、『園で食べ方をきちんと教えてください』と言われたことがありました。でも、朝晩の食事は家庭で取っているわけですから、保護者にもやってもらわなければなりません。こういう家庭の子は顎の筋力が発達しませんし、食事に楽しみを見いだせないので、成長段階でいろんな問題が出てきます」
+147
-8
ある保育園を訪れた時、目を疑うような光景が広がっていた。 3割ほどの子どもたちがスマホやタブレットで子守歌を聞かされていたのである。 園長 「これは“寝かしつけアプリ”なんです。子どもたちの中には、毎晩、アプリで寝かしつけをされている子がいるので、園でもそうしないと眠れない子が一定数いるんです。保育士が同じ歌をうたってあげても『へた』『うるさい』と言って眠れない。慣れているアプリの声じゃなければダメみたいなんです」