1. 2024/06/14(金) 23:42:30
◆骨折で半日放置された子も。「大規模化」する学童保育
全国連協はこの調査のなかで、大規模化した学童保育では、「事故やケガが増える」「ささいなことでケンカになる」といった影響をおよぼす懸念があると指摘しています。
2023年春には、「子どもたちが部屋に押し込められ、ギュウギュウ詰めの劣悪な環境に置かれている」「骨折していたにもかかわらず、半日放置された子がいる」ことが報道により発信され、注目を集めました。
「子どもの数が多いと、分け隔てなくたくさんのお友だちと関われそうな気がするかもしれません。しかし実際は大規模化するほど、子ども同士の関係性は希薄になりやすいんです。
大人の世界で例えるなら、同窓会。結局顔見知りの数人としか話さないし、全員が先生と話せるわけでもない。学童も同じで、子ども同士だけでなく、指導員との間でも親密な関係を築きにくくなります」(全国連協・佐藤さん)
出典:imgcp.aacdn.jp
「大規模になると、指導員が一人ひとりの子どもに心を寄せることが難しくなり、子どもをどう理解していけばいいのか、保育の悩みや葛藤も生まれやすくなります。けんかっ早い子や障害のある子など、手厚い指導が必要な子やその家族への理解も必要です」(佐藤さん)
人手不足のため十分な研修を受けられないままに現場へ出ることにより、イメージとのギャップに悩むことも多いといいます。
◆学童保育の集団規模は「おおむね40人以下」が理想
同じ40人規模でも、継続的に同じ子どもたちが利用している集団なのか、日によって子どもの入れ替わりがあるのかによって、安全性も変わってきます。
待機児童解消は働く親にとってはありがたいことですが、「保育の質」が保たれているかが重要です。集団規模や指導員の数が適正か、改めて見直す必要があるといえるでしょう。
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2024年1月、全国連協が発表した「学童保育(放課後児童クラブ)の実施状況調査」によると、学童保育の入所児童数は、2013年に88万8753人だったのが、2023年には140万4030人となり、約1.6倍に増加。 一方で学童保育の数は、2万1635から2万4493へと微増にとどまっていることとがわかりました。 つまり学童保育の「大規模化」「大人数化」が起きているのです。