1. 2024/04/23(火) 17:58:37
――日本ではご家族で在宅介護をされている方も多いと思いますが、どう思われますか。
安藤 大変だと思います。例えば自分の両親が認知症になって急に物事を忘れてしまったり、同じことを繰り返し言ったりするようになったとき、他人なら「ああ、認知症なんだな」で済みますけど、家族だとやっぱりショックですし、気持ちの整理がつかないと思うんです。
認知症に限らずですが、体がうまく動かない方を介護するとき、看る側の息子さんや娘さんも体力や精神的に辛い状態でケアをすることになると、相当負担になると思います。
――もし安藤さんのご両親やご家族が介護が必要になった場合、どうされますか。
安藤 もちろんサービスを使って、第三者に介護をお願いしますね。おそらく私もパニックになると思いますし、気持ちを切り離せなくなる予想がつくので、そこはちゃんと人に任せたり助けを求めたいと思っています。
周りの介護職の方も、自分の家族の介護が必要になった場合には、第三者にお願いしている・将来お願いしようと考えている、という人が多いです。やっぱり「自分の親が」となると急にテンパってしまうみたいです。実際に自分の親を介護した介護職の方に聞いたら、「ああ、全然ダメだった」と動揺していましたね。
出典:newsatcl-pctr.c.yimg.jp
+622
-8
介護現場で20年以上働いた経験を持つ、お笑いコンビ「メイプル超合金」の安藤なつさん(43)。小学1年生のときに伯父が運営する介護施設に通い始め、介護業界に携わるようになったという。 今年1月31日には、自身の経験を綴ったコミックエッセイ『 介護現場歴20年 。 』(主婦と生活社)を上梓した安藤さんに、介護中に気を付けていたことや、近年の介護業界に思うこと、介護に悩む人へのメッセージなどを聞いた。