1. 2024/04/19(金) 00:06:01
■首都圏では高学歴・高収入世帯の再生産が繰り返される
実態はより明確で、結婚した世帯の所得が東京都内で暮らすには十分でない場合は周辺県へ流出し、夫婦両方が大卒の正社員で、東京都内で暮らすために十分な所得がある場合には、東京都内にとどまることが多くなる。
こうして、東京で生まれ育った勉強のできる若者に加えて、地方の勉強ができる若者が東京に集まり、その一部が所得の高い高学歴カップルとなって再生産される。
2018年の住宅・土地統計調査(住調)によれば、東京23区の子どもあり世帯の持ち家率は65.4%で、全国平均の76.2%よりは低いが、不動産価格の水準を考えれば相当高いといえるだろう。
実は首都圏の不動産価格の高騰と、家賃と不動産価格の地域差は、こうした居住者属性である程度説明ができる。こうした傾向が今後も続くのであれば、首都圏の不動産価格は平均としては上昇を続け、一方で首都圏内でも価格差が広がっていくのかもしれない。
そして残念ながら、こうした状況は再生産され、都市と地方の格差も広がっていくだろう。
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…流入超過の多くは、地方からの進学・就職による若年層が占めており、なかでも地方からは高学歴の女性の流入が多いことはかねて指摘されている。 日本では勉強ができる子がいじめに遭いやすい傾向があることはかねてから指摘されており、地方ではダイバーシティーどころか、いまだに男女間で大学進学率に大きな差がある場所も多い。 男性に比べて女性の大学進学率が低い場所では、大卒女性は地域で少数派となり、男性優位の地域社会では生きづらい。 女性の場合は自分よりも学歴の高いパートナーを好む、いわゆる上方婚と呼ばれる傾向があるため、地方では結婚相手が見つけにくいこともある。そのため都市へ移住…