1. 2024/03/11(月) 11:23:38
■世界に羽ばたかないエリートたち
私は、今回のアンケートで、東京大学以外の併願校の合否についても尋ねました。さすが東大というべきか、併願校にも早稲田大学、慶應義塾大学をはじめとする首都圏の難関大学が数多く並びます。
ですが、私はここで違和感を抱きました。早慶、東京理科大学、上智大学、MARCHあたりの名前はあるのですが、逆を言えば、それ以外の名前が全く上がらないのです。つまり、海外の大学を併願している人が非常に少ない。
今回調査をとった100人の中では、海外大学を併願し、合格しているのはただ一人だけでした。この方はアメリカの有名大学をいくつか併願し、合格をもらったうえで、東大を選んだようでした。
■東大に入れれば満足……なのか?
世界の大学へ進学を考えないのは、国内の受かる大学に留まり、より多数派の通るであろうキャリアルートを歩みたいからではないでしょうか。
「日本のエリートは国際競争力が低い」と言われることがありますが、それはすべて能力があるのに「東大で妥協すればいい」と考えるエリートたちの思考や、それをよしとするような日本の教育環境に原因があるのではないでしょうか。
経済的事由や家庭の事情など特別な理由がないのであれば、日本の優秀な高校生たちには、東大なんかで妥協せず、世界の大学を目指してほしいと切に願います。
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いまの東京大学には、果たして「世界に羽ばたくエリート」が何人いるのでしょうか? 私は、独自に現役東大生、東大卒業生100人を対象として、幼少からの学びの環境についてアンケートを実施しました。