1. 2024/02/05(月) 09:32:36
業界2位の大手セリアは、100円均一を死守することを宣言し、勝負に出た。ところが、セリアの「100円死守」は、期待したほど成果が出ていないのである。
図表3-1は、上場している100均、300均大手の業績である。セリアは売り上げで2%の増収となっているが、3COINSの+25%には遠く及ばず、キャンドゥの+8%にも負けている。既存店売上高の推移をみても、セリアは良好とは言い難い。店舗数を増やしてたものの、売り上げが伸び悩んだようにも見える。
出典:image.itmedia.co.jp
(中略)
デフレからインフレへの環境変化が価格帯の多様性を容認しつつあり、100円に固執することが、必ずしも均一ショップに対する消費者のニーズではないのだろう。消費者が均一ショップに求めているのは、「100円であること」ではなく「相対的なコスパ」であり、「この値段でこんな商品が買える!」というサプライズなのである。原材料などのコストが上昇する中で、100円という価格キャップを前提とすれば、品質の低下や限定的な品ぞろえは、消費者が求めるサプライズの低下を引き起こしかねない。
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実質賃金が20カ月連続でマイナスとなった今、生活防衛意識の高まりから、より安いものを求めてディスカウント型のスーパーを利用する消費者が増えている。また、ナショナルブランド(NB)商品から、低価格なプライベートブランド(PB)商品へシフトするといった動きもある。