1. 2024/01/29(月) 12:45:56
わたしは離婚反対派である。それは、よりを戻したいという思いからではない。ただ、単純に、シングルマザーって大変だ!という10年以上の思いから、今からシングルマザーになろうとしてる人、考え直せるならしてみたらいいのではないか派である、ということだ。娘が2歳のときに離婚をした。離婚したあとは、うちは2人暮らしになった。2人というのは気楽だが、小さな子どもがいると決して体調を崩すわけにはいかないというプレッシャーが大きい。わたしが寝込んだ日には、一体誰が幼い娘のごはんを作り寝かしつけてくれるわけ~となるので、倒れられない!と緊張しながら生活をしていた。
離婚もしているものだから簡単に元旦那さんにお願いできないし(自業自得)、実家の母ともうまく行っていなかったので来てほしいとか助けてなんて口がさけても言えない(超自業自得)。
娘が体調を崩すと、保育所や幼稚園から即連絡が入り「迎えに来てください」となる。え、迎えに?いまロケですけど。だが、子どもの世界では、「ロケだからなんですか?来てください」が当たり前なのである。わたしは、仕事なの、と言えば、他の約束は遅れても許されると思って生きてきたのだ。
わたしは当時、パニック症の薬を飲んでいた。家でもたまに意識を失うのではないかという不安にかられた。幼い娘がいることで、わたしが倒れたらこの子はどうなるの?というプレッシャーでさらに倒れそうになるのだ。
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50歳を迎えた青木さやかが、等身大の自分を見つめて率直につづったエッセイ本『50歳。はじまりの音しか聞こえない』(世界文化社刊)。勝ち組になれなかった駆け出しのころの心境や、「どこ見てんのよ!」というキレ芸が生まれたきっかけ、バツイチでシングルマザーという現状、マッチングアプリの体験談など赤裸々に明かしている。