1. 2023/11/28(火) 11:55:08
※一部抜粋※――なぜ貧困に陥りやすいのでしょうか。
高齢になると年金が貧困と強く関係してきます。現在の高齢女性がどう暮らしてきたかといえば、「専業主婦モデル」です。
一度は就職しても結婚や出産で退職し、復帰しても多くはパートなどの非正規です。
女性個人としての年金は基本的には、国民年金か、国民年金と同水準の第3号被保険者の年金が出発点になります。厚生年金があっても正規で働いている期間が短いために多くはありません。
夫が亡くなると遺族年金と本人の年金になり、多くの場合、額が減ります。
――現在の高齢者とこれから高齢者になる人には違いがあります。
現在の単身高齢女性の貧困は、「専業主婦モデル」由来です。これから高齢になる女性の貧困は、「未婚・離別・非正規モデル」由来になるでしょう。
――いわゆる就職氷河期世代やロスジェネといわれる、1970年から82年ごろに生まれた世代ですね。
結局、現役時代に正規だったか非正規だったかが、高齢になった時の生活に大きく影響します。
女性の就労率は上がっています。女性が退職せざるを得なかった「専業主婦モデル」とは違います。本来は貧困にはつながらないはずです。
しかし、現在も女性の非正規率は男性より高いのです。20代や30代の非正規率は改善する傾向にありますが、就職氷河期世代にあたる、40~60代の非正規率は改善していません。
この人たちが高齢者になった時に生活ができる年金がもらえるとは思えません。
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未婚率、非正規率が高い就職氷河期世代の女性。高齢になった時、貧困に陥らないようにするのはなかなか難しい――。