1. 2023/11/24(金) 23:02:52
初めての性体験は21歳のとき。
彼女はネットで見つけた「女性用出張マッサージ」に連絡をし、1回3万円で初めての体験をしたという。
「すごい楽しかった。なんかかわいがってくれるし、おしゃべりもしてくれる。でも、全然お金なかったから、2回会って終わりになっちゃった。割引はダメって言われた。バイトのお金、すぐにお洋服に使っちゃうので全然残らないの」
彼女はバイトの給料の半分を母親に取られ、もう半分をすべて洋服につぎ込んでいたのだ。発達障害の特性からか、計画的にお金を貯めることはできなかったらしい。
(中略)
「普通のバイトよりは向いてた。私、朝ちゃんと起きれないし、仕事もみんなみたいにうまくできない。でも、風俗だとお仕事はお昼からだし、遅刻しても許してくれるし、店長にお弁当とかお菓子とか買ってあげると『ありがとう』って喜んでくれる。お客さんもうれしそうにしてくれる。なんかそういうのってうれしい」
そんな幸乃がたどり着いたのは、底辺風俗店だった。格安で避妊せずに本番ができるという店だ。客が支払うのは60分で6500円。そのうち幸乃の取り分は雑費など引かれて2500円だった。
厳しい条件だが、生きづらさを抱えた彼女は、それを受け入れて一生懸命に働いた。しかし、幸乃を待っていたのは妊娠という現実だった。
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今から36年前、西日本の小さな町で、遠藤幸乃(仮名)は7人きょうだいの6番目の子として生まれ育った。母親には明らかな発達障害の傾向があったそうだ。計画性もないまま毎年のように子供を出産し続けた母親は、掃除、料理、洗濯、子守りなどの家事はまったくといっていいほどできず、子供たちが代わりにやっていたという。