1. 2023/11/08(水) 22:55:25
ショータイムが終わると、水着姿のダンサーの子がそばについてドリンクをせがんできた。私についた子は東京出身のようだ。なぜわざわざ沖縄で働いているのだろうか。本人に聞いてみた。「東京よりも沖縄の方がずっと稼げるからね。東京はかわいい子ばかりでとても働けないけど、沖縄だったら私でも勝負できる。実入りはいいほうじゃないかな」
客は米軍関係者がほとんどだ。ただし、在沖米軍が不祥事を起こすと、米兵は外出禁止になって営業にならないらしい。そんなときは、別の場所でアルバイトをしているのだという。
「だけど、米軍の給料日になれば店は大繁盛するんだから。プライベートダンスで1日8万円も稼いだ子もいるぐらい」
プライベートダンスとは、お客に指名されたダンサーがカーテンで仕切られた別室にて行う際どいダンスのことである。もちろんその近くでは、屈強なバウンサーが待機している。値段は10分で4000円ほど。中には10回で連続して買う猛者もいるという。
「私たちは売春婦とは違うの、きちんとダンスを売っているんだから」
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風俗産業の移り変わりとともに日本全国でいまや数えるほどしか営業されていないストリップ劇場。かつては点在した沖縄でも、その数は激減している。しかし、いまだにしぶとく経営を続けるストリップ小屋も存在する。沖縄のストリップ事情について『最新版 沖縄裏の歩き方』(彩図社)より一部抜粋してお届けする。