1. 2023/10/04(水) 10:50:35
公益財団法人「全日本仏教会」(東京)などが昨年度行った調査によると、自身の葬儀で直葬を希望する人は、回答した約6200人のうち2割ほどを占めた。20年度の調査では新型コロナの影響もあり「世の中に合っている」「無駄がなく効率的」「家族に迷惑をかけずにすむ」などと捉える人も多いことが浮き彫りになった。直葬の場合、依頼を受けた葬儀社が病院などへ遺体を引き取りに行き、故人の自宅や寺などで24時間以上安置。祭壇を構えてのセレモニーや読経といった儀式はせず、火葬のみで済ませるため、早ければ亡くなった翌日に葬儀が終わる。
その分費用は大幅に安くなる。火葬場への送迎バスを出す規模の葬儀では「参列者をきちんともてなす用意をすることが多い」(長谷川さん)ため、費用は100万円を超えるのが相場。一方、同社は約15万円からプランを用意する。
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通夜や告別式を行わず火葬のみで済ませる「直葬(ちょくそう)」。東京など都市部では10年以上前から増加傾向にあったが近年、福井県内でもニーズが高まっているようだ。簡素化により費用を抑えられるメリットが注目されがちだが、小規模の葬儀を専門にする業者は「人間関係の希薄化や葬儀のとらえ方の変化が影響している」と話す。