1. 2023/08/23(水) 00:34:59
■役職に就くことは「年収アップ」の切り札だが…
しかし、「責任が増える」「マネジメントに専念するために、現場の仕事から離れなくてはならない」「残業代をもらえなくなる」などの理由で、役職に就くことを避けるような考えを持つ人も少なくないようです。2019年に行われた調査で、非管理職に「いま勤めている会社で管理職になりたいか」と聞いたところ、「なりたい」という回答はわずか21.4%。調査対象となった14ヵ国のなかでも、日本人はひときわ出世欲が低いという結果になりました(株式会社パーソル総合研究所『APACの就業実態・成長意識調査』)。
しかし、役職者になれる実力を持ちながら一生平社員でいることに、本当にリスクはないのでしょうか。
前出の調査によると、役職なしの正社員の月収のピークは50代後半で45.7万円。年齢とともに上がっていくものの、年収は800万円に届かずに会社員人生は終了します。
■「出世組」と「平社員」…受け取る年金額の差は生涯で450万円
「仕事が増えるのはしんどい」という近視眼的な見方で出世を避けているのであれば、老後のことも視野に入れて自身のキャリアを再検討すべきでしょう。年金生活に備えて順調に資産形成ができている人は別ですが、そうでない場合、平社員のままサラリーマン人生を終えた人を待っているのは、「しんどい老後」かもしれません。
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サラリーマンが年収を上げるには、副業や兼業に勤しむことのほか、本業の職場で実績を挙げて役職に就く=出世するという方法があります。しかし、...