1. 2023/06/14(水) 12:10:43
「結婚というのは、まず好きな人と一緒に暮らすというのもありますけれど、日本社会においてはやっぱり結婚して2人の生活を始めるわけですから“経済問題”なんです。非正規雇用など経済的に不安定な人たちが結婚できないというのは、もう30年前から言われてきたことなんです。現実には若者の間で非正規雇用や、フリーランス、アルバイトで生活する人が増えてきてしまった。その対策を打ってなかったことが、大きな失敗の原因なんです」
非正規雇用で「結婚が難しい」と考えている方には、どのような厳しい現実があるんでしょうか?
【中央大学 山田昌弘教授】
「昔も若い人は給料が少なかったんですけれども、ほとんどの人が正社員だったので、今少なくても将来どんどん上がっていく期待が持てたわけです。でも今は、ずっと少ないままかもしれないし、いつ仕事がなくなるかもしれない。社会保障においても育児休業とかあるのは基本正社員だけなんです。『男性育休』といっても、非正規雇用の人は取れないですよね。収入的にも補填されませんし、社会保障においても大きな差があるんです」
(中略)
山田教授が考える最も効果的な少子化対策は、
・正規雇用と非正規雇用の社会保障の格差をなくす
・大学、専門学校など高等教育の無償化
【中央大学 山田昌弘教授】
「結婚することと、子供を生むことをセットで考える人が、日本では多いわけです。そして子供が生まれた時に、その子が大きくなって大学に行きたいとか専門学校行きたいと言った時、お金を払ってあげられるよと言ってあげたいですよね。子供につらい思いをさせたくないので、子供の数を控えるわけです。ですから何人でも行きたければ好きに行っていいよと思えれば、2人、3人生むという人も増えるんじゃないでしょうか」
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一般的に、少子化対策というと、児童手当などの子育て対策に焦点が当たりがちですが、実はそもそも結婚する人が減っているという問題があります。 「なんで結婚する人が増えないの?」というテーマについて、「婚活」や「パラサイト・シングル」などの言葉の生みの親で、家族社会学が専門の中央大学・山田昌弘教授に話を聞きました。