1. 2023/05/12(金) 12:11:20
── 54歳のときに、13年におよぶ結婚生活に終止符を打たれました。18歳年下の夫のために約3億円を使い、さらに7000万円の借金を背負うという、波乱に満ちた結婚生活は話題になりました。及川さん:よく「元夫に3億円を貢いだ」エピソードとしておもしろおかしく取り上げられるのですが、実際は、元夫の事業に出資していただけで、単に、私の会社から彼の会社への貸し借りなんです。だから、貢いだとか、騙されたというのは、ちょっと違うんですよね。
それに、私からすれば、「刺激的でおもしろい時間をお金で買っただけ」のこと。別に、何も失っていません。
──「何も失っていない」と言えるのがすごすぎます。7000万円の借金を背負うとなると、どうしてもネガティブなことばかりが頭をよぎりそうで…。
及川さん:金銭面では厳しい時期もありましたけど、その分、仕事をして稼いでいたし、今はほぼ返済しています。
借金苦や金銭的な問題で命を断つ人は、実は借金額が200万円ぐらいのケースが多いらしいと聞きました。対して、私は7000万円。そのレベルの借金を背負っていると、食事を1食抜いたり、電車に乗らずに歩いたところで、どうこうなるわけじゃないから、無理して生活を切り詰めることはしませんでしたね。欲しいものがあれば買うし、フルコースの料理が食べたければ食べる。ただ、粛々と借金を返していくだけです。
── 気持ちが追い詰められてしまうことはなかったですか?
及川さん:最終手段として、「どうしようもなくなったときには、死んじゃおう」と思っていました。
死ぬことって、要は「逃げ」なんですよ。でも、逃げる場所を持っていることで、人は、わりと安心したりする。一生懸命に生きようとしすぎるから、ツラくなって追い詰められてしまうんです。自分にとっての逃げ場として、死という選択肢を持っていたということです。
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13年におよぶ結婚生活の末、18歳年下のトルコ人男性と離婚した及川眠子さん。約3億円という大金を使っても及川さんが「失ったものは何もない」と語る理由とは。