1. 2022/12/18(日) 13:11:59
献体とは、大学の医学部や歯学部で行われる人体解剖学実習の教材として自分の遺体を無条件、無報酬で提供することをいう。■移送費・火葬料など一切の費用は大学側が負担
献体すると、通夜や葬儀は行わないか、行ったとしてもあわただしいものになる。
なぜなら、大学は死後24時間から48時間以内の遺体の引き取りを希望しており、時間の余裕がないからだ。だから、献体は地元の大学に限られる傾向がある。
遺体の移送費・火葬料など一切の費用は、大学側が負担するので、献体すれば「オールゼロ円」が実現する。
“お役目”を終えた遺体は、大学側が火葬をし、遺骨は家族に届けられるが、それが1年後か、もっと先になるかはわからない。
引き取り手がいない遺骨は、大学が用意した合祀(ごうし)墓や納骨堂に納められる。
手続きには、事前の登録が必要で、申し込みは直接、大学病院にするのではなく、献体篤志とくし家団体、または医科および歯科の大学になる。
なお、献体登録をした者に対し、大学病院などが優先的に入院させるといった特別扱いは存在しない。
出典:president.ismcdn.jp
「申し込み→死亡→身内が登録団体に連絡」という流れになり、遺骨になるまで大学がすべて面倒を見る。
この「手間いらずでゼロ円」に惹かれて、葬儀にカネをかけられない人、かけたくない人、人生の最後になにか「役に立ちたい」人などが申し込んでいるという。
ただ、最近は人気が出てしまい、登録を見合わせている大学もある。
献体登録をしていることは、生前に家族や親族に対してきっちり伝えておこう。
申込書には、家族の同意を示す欄もある。
出典:president.ismcdn.jp
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葬儀費用を安く抑えるにはどうすればいいのか。元経理マンの中町敏矢さんは「病院で死亡すると、一切の行事を省いて、火葬場に直行する『直葬』という方法がある。それよりも安いのは『献体』で、手間も費用もまったくかからない」という――。(第1回)