1. 2022/10/18(火) 11:07:56
――ホットラインには、どんな相談が寄せられているのでしょうか。
さまざまなパターンがありますが、典型的な一例をご紹介します。
ある女子学生がOB訪問で出会った男性に、軽いノリで「今度ご飯行こう」「ご飯行ったらいろいろ教えるよ」と誘われ続け、選考が進んでいくにつれて要求がエスカレートしてきた。
自分が人事部長と仲がいいことをちらつかせながら「俺と付き合わないと選考に不利になる」と脅すようなことを言われ、最終面接前には「内定ほしいでしょ、ホテルに行こう」と、ストレートに要求されたそうです。
女子学生は「さすがにこれはおかしい」と日本ハラスメント協会に相談してきました。
(中略)
――企業内のパワハラやセクハラと比較して、就活ハラスメントならではの問題はありますか?
最も大きいのは、内定を出すのは企業なので「採用する側」「される側」という意識が当事者にも染み付いていることです。
強い立場と弱い立場が明確に表れるのが採用面接、就活というところなので...…。
いくら学生が就活ハラスメントについて知識を持っていたとしても、「ここの企業の内定がほしい」と思えば思うほど、瞬時に言い返すことは難しいですよね。
セクハラに抗議したり不快感を表明してしまうと、選考には不利になってしまう。
どちらもとれる正解がない。そこが一番難しいですね。
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就活ハラスメントの実態や対策について、日本ハラスメント協会代表理事の村嵜要さんに話を聞きました。「俺と付き合わないと選考に不利になる」「スーツ姿もフレッシュでいいけど、二次面接は部屋着で参加してね」「彼氏はどのくらいの頻度で部屋に来るの?同棲してるの?」企業の社員から就職活動中の学生に向けられる「就活セクハラ」。