1. 2022/07/15(金) 23:51:35
「仕事をセーブするということは、結婚するときには全く考えていなかったけれど、子どもがなかなか授からなくてセーブせざるをえなくなって。やりたい仕事をさせてもらって、賞もいただけて、結婚もして……、大体のことはできているのに『何で子どもはできないんだろう』という葛藤が6年以上続きました」
不妊治療には男性の協力も欠かせませんが、ローランさんはどうでしたか?
「それがとても協力的で、1回目の検査で先生に精子の量を褒められてからは、俄然やる気が出て(笑)。男性って、自分に原因があったりすると萎えてしまう人も多いんですって。うちの場合は、ローランは褒められて『おもしろい!』と言うぐらい楽しんでいました。
協力的なのは嬉しかった反面、不妊の原因が私にあることがはっきりしたので、私は常に自分を責めるようになってしまったんです。
身体にいいといわれるものは、冷え対策でも、漢方でも、何でも試したけれど、何がどう効いているのかさっぱり分からない。正しくジャッジができなくなっている時点で、心が病んでしまっていたんだと思います。それでリミットを決めて、『これが最後』というときに眞秀を授かることができたんです」
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with2022年5月号「輝き続けるあの人の秘密」に登場した寺島しのぶさん。今回は、誌面に掲載しきれなかった「国際結婚秘話から6年にも及んだ不妊治療について」のエピソードをご紹介。