1. 2022/07/09(土) 21:14:53
なぜシェルターの購入者は秘密主義なのか。言われてみれば納得なのだが、そこにはこんな事情があるのだという。「購入したことを公表して、家にシェルターがあるというのを親戚や近所の人などに知られたらどうなると思いますか。本当にミサイルが落ちたり大地震が起きたりしたとき、『助けてくれ!』『入れてくれ!』と、みんなその家に押しかけてきますよ。
そうなったら無下に断るわけにはいきません。だから、みんなシェルターの購入を隠すんです。冷たい言い方になりますが、シェルターというのは自分の家族を守るために高いお金を払って購入するもので、他人を守るためのものではないんです」
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購入者がシェルターをどれだけ秘密にしたいのかは、設置工事を行う業者との秘密保持契約をみてもよくわかる。吉山氏の会社では、事前に工事業者から「自分の家族にもシェルターの工事をしていることを口外しない」と一筆もらっているという。 「それくらい秘密保持に神経を使っています。ただ、設置工事は2週間ほどかかるんですが、そのうちの半日、クレーンで吊り上げてシェルターを地中に埋める作業を行うときだけ、外からシェルターの本体が見えてしまうことがあります。 そのとき近所の人から『なんの工事をしているのか』と聞かれたら、『いざというときのための貯水槽を埋めているんです』と答えます。…