1. 2022/06/15(水) 21:56:04
「明菜は母が亡くなる前日、病院に来たんです。目にいっぱいの涙をためて、こぼれ落ちそうになりながら“お母ちゃん、明菜だよ”と声をかけて、手を握ってね。ただ、母は痛みがすごくて大量の麻酔薬を打っていたので、意識はありませんでした。明菜は次の日に仕事があるので帰ったんですが、それが最後に……」
家族も、このときが明菜と会った最後となった。
「通夜も葬儀も来ませんでした。明菜の1つ上の姉が電話したときには“お母ちゃんの遺体を見たくない”と話していたと聞いています」
ほどなくして明菜は中森家から籍を抜き、しばらくすると電話で話すこともできなくなった。2019年には妹の明穂さんが亡くなったが、明菜は葬儀にも現れず、今も家族との断絶は続いている。
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「母が亡くなり、明菜とも会えなくなって、もう27年になりますね……」 中森明菜の母・千恵子さんが眠る墓に手を合わせた後、ゆっくりと目を開く。墓石を見つめ、そう静かに語ったのは、3つ上の実兄だ。