1. 2022/04/29(金) 22:44:06
「映画は実際時間のないところで作りますから、声優さんの器用さに頼ってるんです。でもやっぱり、どっかで欲求不満になるときがある。存在感のなさみたいなところにね。特に女の子の声なんかみんな、「わたし、かわいいでしょ」みたいな声を出すでしょ。あれがたまらんのですよ。なんとかしたいといつも思っている」
これは『となりのトトロ』(1988年)で、なぜコピーライターである糸井重里さんを、サツキとメイの父親役に起用したのかについて語っているくだりです。
この発言を読む限り、宮崎駿監督はおそらく、声優の芝居の技術や、さまざまな役柄に対応できる点を評価した上で、それらを超えた存在感を求めているようです。
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スタジオジブリは世界的なヒット作を次々と生み出していますが、特に近年では専業の声優ではない俳優などが主役やメインキャラに起用されるケースが増えています。それはなぜなのか? 宮崎駿監督らの発言をたどりながら見えてきたのは……?