1. 2022/01/04(火) 00:40:13
引退後は早稲田大学大学院で研究に打ち込み、20年3月に博士号(スポーツ科学)を取得すると、同年10月に國學院大學の助教に着任。競技者から研究者兼教育者へと転身し、スポーツが抱える問題と向き合っている。
「法学領域の通念上、『スポーツは著作物にあらず』という考えがあり、フィギュアスケートの作品は創作者(振付師)の著作権が認められず、スケーター自身の所有物だと認識されてきました。例えば、荒川静香さんが06年にトリノ五輪で金メダルを取った作品は、荒川さんが踊るのをやめてしまえば永遠に日の目を見ることがありません。もし音楽のように著作権制度を導入し、誰もが適正な料金を支払って使えるようにすれば、優れた作品が時代を超えて踊り継がれるのではないか、と考えたんです」
早稲田大学大学院に進学した後も研究を続け、フィギュアスケートの演技が著作物であることを法学的に実証し、まず修士論文にまとめた。この研究をさらに発展させ、日本知財学会誌上で発表すると、同学会の20年度優秀論文賞を受賞。「フィギュアスケートも著作物に値する」と承認を得られた形となった。
出典:dot.asahi.com
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元フィギュアスケーターで、國學院大助教の町田樹さんに話を聞いた。