1. 2021/07/02(金) 00:37:05
「以前から少子化で患者数が減っていましたが、そこにコロナのパンデミックが来たのでガクッと減りました。数字で言えば昨年は前年比3割減ぐらい。持続化給付金や家賃支援給付金はギリギリ対象になりませんでした。それも経営が苦しくなった要因です」
コロナ禍の厳しさに直面し、存続か閉院かで悩んだという。閉院という選択に傾いたのは、少子化の流れに希望を見いだしにくかったためだ。
「開院当初は、私一人で1日100人の患者さんを診ていたこともあります。その頃は広い待合室に補助椅子を出しても患者さんでいっぱいで、隣の薬局で待機してもらっていたぐらいです。それが、コロナの流行の少し前には、20~30人ほどに減ってしまっていました」
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新型コロナウイルスの感染拡大は小児科医療にも打撃を与えた。受診控えにより患者数が激減し、閉院を決めた小児科もある。そもそも、長年続く少子化や予防医療の広がりで、受診する子どもが減っていた。地域の小児科がなくならないためにはどうすべきか。各地の小児科医の声を聞き、小児科医療の実情に迫った。