1. 2021/06/03(木) 12:13:36
一日も早く接種したい高齢者のいら立ちや怒りは、電話越しで顔の見えないオペレーターに向けられる。
「聞き慣れない方言で怒鳴られ、聞き返すと怒られる。精神的につらい」。札幌市内で道外自治体の受け付けを担当する白石区の女性(33)はため息をつく。相手が切るまで通話を続けるのが職場の鉄則で、長いと30分以上、話を聞く時もある。女性は「予約が取れない怒りを私たちにぶつけても問題は解決しないことを分かって」と訴える。
別のコールセンターで働く中央区の女性(31)も思いは同じだ。予約枠が埋まった後は「申し訳ありません」と繰り返すしかないが、「謝ることしかできないのか」とすごまれたこともある。「自分を否定されたようで泣きそうになる」
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新型コロナウイルスのワクチン接種予約を受け付けるコールセンターのオペレーターが、殺到する電話対応に苦しんでいる。予約できなかった人から「俺が死んでもいいのか」などと理不尽な怒りをぶつけられることも少なくない上、コールセンターでのクラスター(感染者集団)発生例もあり、感染リスクも高い。終わりの見えない日々に現場の疲弊が深まる。